トラリピにおいてハーフ&ハーフでの設定をする場合に、期間を決めて中間値を出すことでレンジの境界値を求めている人が多いようですが、ぼくは中間値ではなく平均値を境界線にすべきではないかと考えました。
難しい計算式などを使わず、期間などを自分で自由に設定して算出する方法を考えてみたのでご紹介します。
より正確に平均値を算出するには
より正確に平均値を出すには、月よりも週、週よりも日のデータを利用することで、精度の高い平均値を導き出すことが出来ます。
間隔が狭ければ狭いほど誤差が小さくなりますが、データ量が多くなるとパソコンの計算処理に影響してきます。
家庭用のパソコンであれば、1万件を超えると厳しくなってくるPCもあるのではないでしょうか。
マネースクエアでは、2007年からの為替データが用意されていて、通貨ペアごとに、日足、週足、月足のCSVファイルがあって、マネースクエアに口座がない人でもダウンロードが可能です。
最短間隔で最大データの「日足」データでも、2007年からであれば、取引日数が2000日程度なので、年季の入った家庭用のパソコンであっても、ネットに繋げられるぐらいであれば計算処理に影響ないと思われます。
このデータをExcelに取り込んで、ピボットテーブルにすると計算などは自動でやってくれるので楽チンです。
過去データからExcelで平均値を算出する
1.ヒストリカルデータをダウンロードする。
下記のリンクからヒストリカルデータをダウンロードします。
より正確に平均値を求めるためCSVファイルデータの「日足」を選択します。
分かりやすい場所に保存してください。
※今回は、ぼくが疑問を抱いたNZD/JPYの日足データをダウンロードしています。
2.CSVファイルをExcelに取り込む
Excelを起動します。
上部メニューバーの[データ]から[テキストまたはCSVから]ボタンを押下します。
[データの取り込み]ウィンドウが開くので、ダウンロードしたファイルを選択し下部にある[インポート]ボタンを押下します。
[インポート]ボタンを押下すると、更にデータ編集のダイヤログボックスが開きますが、下部にあるリストボックスを[読み込み]のまま選択しなおします(ちょっと変な仕様ですが・・・)。
下図のようにシートに取り込まれたらデータの取り込みは完了です。
シート名を「元データ_NZDJPY」など、分かりやすい名前に変更しておくと良いでしょう。
3.ピボットテーブルを作成する
(手順の前に、ピボットテーブルを作成するシートを「ピボット」に変更しています。)
白紙の「ピボット」シートを選択して、メニューの[挿入]から[ピボットテーブル]を押下します。
[ピボットテーブルの作成]のダイヤログボックスが開くので、[テーブルまたは範囲を選択]のラジオボタンを選択し、テキストボックス左の[↑]ボタンを押下します。
ピボットテーブルの作成ダイヤログボックスが出てきたら「元データ_NZDJPY」シートを選択します。
「元データ_NZDJPY」シートに取り込んだ表になったデータを、項目名も含めて全て選択しEnterキーを押下します。
[OK]ボタンを押したらピボットテーブルの作成は完了です。
ピボットテーブルから欲しいデータを抽出してみる
抽出したい値は人それぞれかと思いますが、2012年1月から2019年2月12日現在までのNZD/JPYの終値の平均値を算出してみます。
選択項目は、以下になります。
下段の値を「合計/終値」から「平均/終値」に変えることで期間内の平均値を算出します。
日付フィルタを選択して[日付フィルタ]から[指定の値より後]を選びます。
テキストボックスに「2012/1/1」を入力して[OK]ボタンを押下します。
表の最下段をみると・・・
ほら簡単!自動で期間内の平均値を出してくれてます。
というわけで、
期間:2012年1月1日から2019年2月12日までのNZD/JPYの終値の平均は78.33円ということが分かりました。
一度、データを取り込んでいるので、フィルタ機能で期間を変えたり、その他欲しい金額を算出したりすることが可能です。